2013/7/28-8/4 北海道ツーリング DAY2

2013年8月25日日曜日

Bike camp touring TDM850 W400 北海道ツーリング2013

t f B! P L

DAY1:神奈川→新潟港→(フェリー)
DAY2:(フェリー)→小樽港→増毛→留萌→苫前→羽幌
      →オントルイ風力発電所→稚内→稚内森林公園キャンプ場

《旅の始まりは雨だった》
日本海側を渡るフェリーに乗るのは実は初めてで、けっこう揺れるのかと思ってたけど全然そんなことは無くグッスリ寝れました。マツモも久々のフェリー泊だったけど寝れたみたい。マツモが寝れないことなんてないけど。

着岸してしばらくするとバイクの下船時間に。乗船の時はしっかり見れなかったけど、他のバイクの旅スタイルをじっくり見れて興奮を抑え切れなかった。近所のコンビニにでもいくかのような装備の人から、俺みたいにフル積載の人までそれぞれ。ここからみんなの旅がはじまるんだなぁ。

下船すると、ひんやり冷えた空気がここを北海道だと認識させてくれる。ついに俺も北海道に来たんだなぁと感慨に耽る間もなく朝ごはんの鱗友朝市に到着。大将の機嫌が悪くてドキドキしながらホッケ定食とイカ刺し定食を頂きました。うん。間違いない。美味い。(後日、瀬田さんにアソコの大将はいつもあんなんだって聞いて安心。笑)


《北へ!北へ!》
腹ごしらえを済ませたら今日はとにかく海沿いを北に向かって走り続ける。出発から早速雨が降ってきて、この旅の行く末を占っているようだった。マツモのリアボックスにつけたてるてる坊主の表情が既に暗かった。
雨が降って良い景色は望めないけど、広い道幅と、雪国特有の“アノ矢印(↓)”と、なんだか澄んだ空気がここが北海道なんだよ~っと主張してくる。石狩を抜けると雨も上がってなんだか少し晴れてきた。初めて寄ったセイコマでメンバーズカードを作って唐揚げを食べる。普通の北海道旅行してる人からしたら何が楽しいか分かんないかもしんないけど、この感じがすっごい楽しかった。言葉にならない上手く書けないけど。


《巨大オロロンモニュメントに会いに行こう》
今日は長い行程なので、そこまでガッツリ観光を取り入れてなかったけど、休憩がてら増毛(ましけ)に寄ったり、留萌に寄ったりしながら海沿いのワインディングロードを走る。グネグネした道が好きじゃないマツモも楽しく走れてるみたいで良かった~。基本的にはずーっと真っ直ぐなので、先頭を交代したり写真を撮ったりしながらゆっくり走ってました。

羽幌近くになったら、俺が目星をつけていた天売島へのフェリーターミナルの食堂へ。オロロンのモニュメントもあるし、ここでウニ丼を食べたかったんだ~。っと意気揚々と向かうが何やら様子がオカシイ。目的のフェリーターミナルは閉鎖されてて、新しいフェリーターミナルが出来てるみたい。そしてソコには食堂は無い=ウニが食べれない。テンションガタ落ちで、もうなんでもいいよって気分になりながら近くの道の駅に停めて周辺をウロウロすると「オロロン食堂」っていう建物を発見。ウニは売り切れてたけど、海老がいっぱい乗った海鮮丼はすっげーうまかった!下がってたテンションも復活しました。笑



《念願のオントルイ風力発電とスプラッシュマウンテン》
羽幌を抜けたら、天塩町から国道を反れてサロベツ原野方面へ。よく北海道ツーリングで見るような、まっっっっっすぐな道の向こうのほうに風力発電所が見える!ここはすっごい楽しみにしてた所で、写真もいっぱい撮ろうと意気込んでると、山のほうから雨のカーテンが押し寄せてくるのが見えてきた。しかもすごい量。黒いし。仕方なくカッパを着ようかと思ってたら突然の豪雨。風力発電所を目の前にしてココで天候悪化かよ。。。

その先も雨は止まず、結局雨のまま風力発電所へ。雨の中カメラを出すのもしんどくて、1枚だけ写真を撮って、あとは心のフィルムに焼き付けることにした。また来よう。今度は晴れたときに来よう。

オロロンラインはとにかく直線路でスピードが出ちゃうけど、俺らは安全運転で進む。でも、対向車の大型トラックはおかまいなしのスピードで突っ込んでくるので、すれ違い様の水しぶきと突風が凄い。前を走るマツモも辛そうで元気が無くなって来た。そんな時、どっちが言い始めたか忘れたけど、トラックの水しぶきを某ディズニーランドのスプラッシュマウンテンと思えば楽しくなるという提案が。実際凄い衝撃なんやけど、なんだか全身濡れてることと、このシュチュエーションがだんだん楽しくなってきてなんとか乗り越えることが出来たのだった。似たようなシュチュエーションに遭遇したら、スプラッシュマウンテンだと思えば、ツーリングにおけるネガティブな要素も少しはマシになるかもしれない。

《奥尻島を見ながらいよいよ稚内へ》
スプラッシュマウンテンに何回乗車したか分からない道を進んでいくと、左手に奥尻島が見えてきた。島の中央には(というか島全体が)奥尻富士がどーっんと構えていてカッコイイ。北海道の離島にも行ってみたいな。

オロロンラインも終点を迎えて、いよいよ稚内まで来ることが出来た。ちょっと奥まったところにあるキャンプ場でテントとタープを設営してセイコマまで買出しに出かける。ほんとはノシャップ岬まで行って夕日を見ようと計画してたんやけど、この天候だし、疲れて出かける気になれないのもあって、ノシャップ岬は明朝に行くことにした。買出しからキャンプ場への帰り道に小高い丘まで登ったら少しだけ夕焼けが見えてた。明日は晴れるといいなぁ。


《そして、事件発生・・・》
キャンプ場に戻ると、鹿さん達(3頭くらい)がお出迎え。北海道で出会った野性動物は鹿しかいなかったけど3回ほどは見かけたなぁ。

今日の晩飯はサラダとかとカップ麺で済ませることにしたので、WLIでお湯を沸かす。2人分のお湯がシャンシャンと音を立てて湧き上がったので湯を注ごうとしたが、少し離れたところで作業してたためお湯を零す。何も考えずに手前に引いて再度お湯を注ごうとしたがやっぱり零す。でも1回目の零した時とは訳が違っていた。何故なら、零した先にあったのは、俺の右足だったから。
100℃近い熱湯を、靴下を履いた状態の足に零したんだから、そりゃ正気じゃいられない。声に鳴らない声を上げながら靴下を脱ごうとする。が。脱げない。ガッツリとしたソルメイトのミドルソックスは中々脱げない。お湯で湿って引っ付いて更に脱げない。
なんとか脱ぎだしている間に、マツモはすばやく氷水袋を作ってくれていて、すぐに冷やしたけど足がジンジンする。アドレナリン出まくりであまり痛みは感じないけど、患部を見るとどうやら結構派手なヤケドをしてしまったみたい。あんまし言いたくないけど肌がただれてた・・・。
ごはんどころじゃなくなってたけど、体を張って(笑)お湯を入れたカップ麺を食べて、もしもの時のために用意してた炎症止めの塗り薬とガーゼと包帯で手当てしてもらって、痛み止めの薬を飲んでシュラフに潜り込んだ。「明日からツーリングは続けられるのかな。」「シフトがある左足じゃなくて良かったな。」「なんで右足に熱湯注いだんだろ・・・?」とか色々自己嫌悪してたけど、疲れもあって案外直ぐに寝ることが出来た。幸先不安な北海道ツーリングの幕開けだった。

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