C90DXリフレッシュ計画 第七回

2021年3月8日月曜日

Bike C90DX C90DXリフレッシュ計画 Cubra Custom

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k@zさんガレージ通い2日目

前回なんとかかんとかサフェ吹きまで終わらせて(半分以上は手伝ってもらいましたが…)、今日はいよいよ本塗装です。サフェで全体の塗装の流れは分かったものの、本塗装は艶が出るように吹く必要があるのでサフェ吹きとはまた違う技術が必要そうです。youtubeの塗装系の動画を見て予習はしたものの、こればっかりは勘・コツの世界なので実際に自分でやってみないとわかりません。

本塗装開始

サフェに引き続き今回もフレームとタンクから塗ります。
ベースカラーのネタは、塗料10:硬化剤1までは一緒ですが、シンナーは7と多めでした。サフェとそもそも塗料が異なるし硬化剤も違うやつを使うので単純比較は出来ないですが、サフェに比べてサラサラで撹拌後のヘラに残る塗料の流れ方もまた違う落ち方をしていました。
ネタの準備までは基本的にはサフェと同じでした。しかしサフェの前は全体の脱脂から始めましたが、昨日塗った後素手でペタペタ触ったわけじゃないので、全体的にゴミを取ってから開始するようです。サフェの時と異なる点は、サフェ以上にゴミに気を使うので予め床に水を撒いてホコリが立つのを防ぐことくらいです。

よくある塗料の缶から容器に注ぐときに、25mm幅のマスキングテープを縁に貼って滴らないように入れていました。k@zさんが試行錯誤して編み出した方法らしく、簡単かつ実用的で天才だと思いました。なんでも考えて工夫することは大切ですね。

まじで天才だと思いました。この方法を全人類に伝えたい。

2日目にはだんだん作業に慣れてきました

しつこくしつこく混ぜるのがポイント
混ぜ終わったらヘラを持ち上げて粘度確認


ネタを準備してガンに入れたら、なんかゴミがいっぱい取れるクロスのような物を片手にもって、ガンを半引きしてエアーだけ出しつつクロスでゴミを取っていきます。
シリコンオフ の脱脂の時と同じように、一方方向で拭くことを意識しながら。ゴシゴシ擦るようにクロスを往復させると、なんとなく拭いた気になるものの、行って帰ってでゴミを連れ戻してしまうため拭き上げた意味がなくなってしまいます。あんまりのんびりしてられないですが、丁寧な作業を意識して。

昨日から付けていますが防毒マスクも忘れずに


いよいよベースカラー塗装開始。
サフェ同様に、まずは塗りにくい下周りとかフェンダー裏とか細かい部分から。最初はパラ吹きで表面に塗料が全体的に薄く乗っかるように意識して吹いて、表面が触って少しペタペタするくらいに乾いたら次は本吹き。さっきのパラパラを接着剤として塗料を乗せるように吹きます。

この本吹きで俺はビビりすぎたのと、なんとなくのイメージで薄く何度も塗り重ねなければならないと勘違いしており、ガンを全開に引いていませんでした。塗れてはいるんですが、吐出量が少ないので肌がザラザラになっていました。
k@zさんにお手本を見せてもらったときにガンを全開していないことに気づいて、その後思い切って引いてみるとキレイに塗れました。そして、どんどんキレイな面が出てきて楽しくなって、塗りすぎて垂れました。盛大に垂れました。

調子に乗る前

調子に乗った後

ぁあぁああああ

塗ってる途中ですでに垂れてることに気づくレベル

厚塗りですごいキレイなんだけど垂れてる


もう垂れてしまったことに気づいてもその場でどうこうすることはできず、一旦乾かした後に補修することにしました。
熱を入れて一旦乾かして#240→#320でヤスって表面を滑らかにしていきます。ここで力を入れてやりすぎるとベリっと行くので、軽い力でやすること。涙を流しながら撫でるようにして平面を作っていきます。他の箇所も補修の時に結局ミストがかかるので、ちょっとでも気になるところは全部ヤスってしまいました。
今の完全乾燥していない塗料を接着剤(サフェがわり)として、もう一度パラ吹き→しっかり吹きで再トライ。


ベースカラー塗装のポイント
  • うーんここくらいかな、もうちょい行けるかな?と思ったらやめた方が良い。
    →大体そこからもう一回吹いて垂れることを経験した
  • ガンを動かす動きは横方向だけにした方が良い(特に初心者は)
    人の体の構造的に横の動きは本体と手の距離を一定にしながら、一定のスピードで動かしやすいけど、縦は慣れていないと出来ない。
    どうしても縦方向に塗りたい時はガンを傾けて横斜め方向に動かすと良い。


失敗したポイントを頭に入れて、再度フレームの塗装にチャレンジ。塗った直後から少し馴染んだ時の表面の状態をイメージしながら。ん?もうちょいか?っと思うところで一旦止める。一呼吸置いて表面をみるといい感じ(k@zさんのお手本に対して60点くらい)。言葉じゃ全然伝わらないし、写真を撮るのも難しい世界なので、これはやってみないとわからないですね。

フレームの失敗箇所を塗り直して、なんとかギリギリオッケーをもらって次はそのままクリアを吹きます。
クリアは、主材10:硬化剤1:シンナー4でした。当たり前ですがクリアは主材が透明なので混ざってるかどうか判別しにくく、これもしつこくしっかり混ぜ合わせます。クリアの吹き方もパラ吹き→本吹きと同じですがベースカラー塗装とクリア塗装で異なる点は、最後にクリア同士がカブらないようにガンを動かす向きや方向を意識しながら吹くことでした。
最後に仕上がりが求められる面を吹くようにすると、その面は最後のクリアでキレイな光沢面になるので、縁を吹いて最後に面を吹くことを意識してやるといいようです。結構頭を使います。


クリア塗装のポイント
  • クリアはあっちからこっちからと考えなしに塗装しているとカブって白くなってしまう。ミストが飛散する方向を想像しながら一筆書きのように一方方向で順路を決めて塗ると良い。


フレーム塗装をやり直したので、午前中に2クール使ってしまいました。
午後昼食後に3クール目のスイングアームやハンドルなどを実施して、最後にカブラ などの外装系を塗ることにしました。
3クール目に塗装したのは、スイングアーム/ハンドル/ハンドルロアカバー/フロントカバー/リアキャリア/フェンダーです。軽くて大きなフェンダーは吊るすとエアの圧力でクルクル回ってしまうので台を用意して吹きました。
フレームを塗装した時のポイントに注意しながら、さらに今度は塗装するパーツの順番にも気をつけながら塗っていきました。フレーム塗装で少しコツをつかんだのか、しっかりとした手応えを感じながら3クール目が終了しました。


難しい(?)タンク横のラインもバッチリ

3クール目の乾燥中 日が傾いてきた

ここでタイムアップになりました。本当は2日間で終わらせる予定でしたが、初日の足付け不足や今日の塗り直しなどで時間を食ってしまいました。k@zさんには本当に申し訳ないですが、もう1日もらって次回はカブラと艶消し黒パーツの塗装に充てます。

今回の進捗

  • 本塗装 70%まで完了

長かった塗装までも、あと1回で完了です。
他のパーツも裏で粛々と動いていますので、これができれば組み始めれます。




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